大型連休、久しぶりにひとり旅をした。
昨年もトーキョーへ行ったりはしていたけれど、ちょっと勇気がいる旅は久しぶりだった。
今回は、久しぶりのフッ軽旅。
長野にいる友人に会いたいと言い続けているだけの自分が嫌になって、いや行動しろよ！と発作的に連絡した。
大型連休だし、もし会えなくても、と言いながら、手早く電車と宿を確保して自分の退路は断つ。
アドレナリンに突き動かされるままだったけれど気持ちはすっきりとしていた。
そうそう、この感じ。
自分で行き先を決めて、前に前に、進んでゆく。
ただひたすらに、わくわくする。
メインブログをはじめて8年ほど。
当時のブログ周りで話題にあがっていた下諏訪・上諏訪に、行ってみたかった。
上諏訪のリビルディングセンターが手がけた別のゲストハウスには行ったし、トークイベントにも行ったことがある。
思いだけ募らせていて、実際の距離になかなか旅立つ決心がつかずにいた。
下諏訪、長野やん。行けるやん。
自分の中の道筋が繋がった。
電車を乗り継ぎ、下諏訪へ。
ずっと泊まりたかったマスヤゲストハウス。
ゲストハウスに宿泊するのが本当に久しぶりで、引っ込み思案が顔を出す。
宿の人におすすめのお店を教えてもらって、地図をもらって。
街をどんどん歩いて、自分のものにしてゆく感覚。
全身が震えるほどに嬉しかった。
私はパスポートを持っていないし、国内でも限られた場所にしか行ったことしかないけれど。
知っている景色が増えるのはいつだって嬉しいし、自信になる。
私が私でしかないことが嬉しい。誰にも伝わらないと思うけど。
ちょっとだけ、ここにいてもいいかなって。いつもの消えたい気持ちが小さくなる。
なけなしの勇気をたくさん振り絞って、お店に入って、お話しして。
できたことはわずかだけれど、そのどれもが楽しかった。
夜も、宿のリビングでひとりで寂しく飲んでいたけれど声をかけてもらって。
旅人たちと話をした。私は、私でしかなかった。
ヘタレで自分勝手で勇気がなくて、でもここに来ることはできるくらいの。
全てがひとときに変わることはない。
でも、ここに来られた経験はきっと私の糧のひとつになるんじゃないかな。
今回の旅は、旅ノートを作って臨んだ。
やりたいことを書いたり、合間に気持ちをメモしたり。
やっていることはほぼTwitterと変わらないんだけど、よい一冊ができたと思う。
旅の記録はメインブログでゆっくり書くことにして、ここには嬉しかった鮮烈な気持ちだけ、残しておくことにする。
全てがひとときに変わることはない。
でも、私は旅の前よりもちょっとだけ強くなったと思う。
どこにも行けないと泣いてしまう私へ。意外となんでも、どうにかなるのだ。
なんとかなりたい、ゆ、でした。
